EVENT / BLOG

【OICCC】ROBOT & DRONE 研究の社会実装を考える イベントレポート

2024年6月19日、OIC主催で社会実装を目指す研究者によるROBOT & DRONE 研究の社会実装を考えるオンラインが行われました。

ROBOT & DRONE分野の5名の研究者・大学院生が、それぞれの研究を発表し、社会実装案に関して議論しました。

開催概要

イベントタイトル: ROBOT & DRONE 研究の社会実装を考える
日付: 2024年6月19日
時間: 18:00 〜 19:00
開催場所: Zoom によるオンライン開催

本イベントは、研究を基に起業を目指す若手研究者や、将来のキャリアを模索する学部生・大学院生を対象に、ROBOT & DRONE分野の研究成果をどのように社会実装し、起業へと結びつけるかについて学ぶ機会を提供します。

多くの研究者が新しい価値を創造し、人類を次のステージに進めることを目指して日々研究開発に取り組んでいます。しかし、数多くの研究成果の中で、自分の成果がいかに優れているかを民間企業に理解させ、資金を調達することは研究者にとって簡単なことではありません。その結果、多くの研究開発の成果は社会に還元されずに終わってしまうことが多いのが現状です。

そんな状況を打破する選択肢として、昨今日本でも流行しているのが「研究者による起業」です。このイベントでは、研究者たちが自身の研究成果をどのように社会に実装し、起業へと結びつけるかについての知識と経験を共有しました。

講演者 / 発表内容

矢野 翼 (東京工業大学工学院システム制御系)  

矢野氏は、ドローンの騒音を活用して地表までの距離や材質を推定する技術について説明し、その技術がどのように実用化されるかを示しました。

辻田 敬梧 (福岡工業大学 工学部 知能機械工学科 槇田研究室)  

辻田氏は、シート状構造色ゲルの色変化を用いた荷重推定の研究について紹介し、その応用可能性について議論しました。

西田 理彦 (Laboratory Automation Developers and Usersメンバー)  

西田氏は、ロボティクス分野におけるラボオートメーションの現状とその社会実装について紹介しました。

林 里奈 (愛知産業大学 造形学部 スマートデザイン学科 准教授)  

林氏は、ほんわかロボットというソフトロボティクスの研究について述べ、その技術がどのように社会に役立つかについて具体例を交えて紹介しました。

村上 遼 (Worcester Polytechnic Institute Robotics Engineering The Medical FUSION Lab. – 博士課程)  

村上氏は、MRI撮影で利用するロボットの研究について詳細に説明し、その医療現場での応用と将来的な展望について語りました。

パネルディスカッション

講演後、パネルディスカッションが行われ、参加者は研究者たちに質問し、意見交換を行うことができました。また、ネットワーキングの時間も設けられ、同じ志を持つ仲間たちと交流を深めることができました。

終わりに

「ROBOT & DRONE 研究の社会実装を考える」イベントの参加者たちは、講演やディスカッションを通じて多くの知見を得るとともに、新たなネットワークを築くことができたのではないかと思います。今後もこのようなイベントを通じて、研究者による起業の支援が続けられることを期待しています。OICCCでは今年も起業や研究の社会実装を目指す研究者・大学院生の方々の起業を応援していきます!

関連記事一覧