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入居企業インタビュー#41 株式会社 皆縁 吉田 英樹さん

株式会社皆縁
代表取締役 吉田英樹さん

株式会社皆縁の代表取締役の吉田英樹さんにインタビューを行いました。

 

Q1. 経歴や主な事業内容を教えてください

 私たちは飲食業向けのコンサルティング・食料品等の企画開発・地産地消・地方創生に携わっています。

 私は高校を卒業してから、辻学園調理・製菓専門学校に通った後、大学に行き法律を学びました。卒業後は大手通信会社と大手銀行のサービス開発や経営企画を担当しました。経営コンサル業や外資系企業での経験を経て、独立を機に「自分でも飲食店の経営をしてみることでコンサル業に役立つのではないか」と、居酒屋の店舗として『葦駄天(IDATEN)勝どき本店』をオープンさせました。

 大熊町では大野駅西商業施設にオープンする『葦駄天(IDATEN)おおくま店』の経営や最新の冷凍・冷蔵技術の研究開発を行う予定です。

 

Q2. 大熊町で事業を始めようと思ったきっかけや、OICの活用方法は?

 元々知り合いだったOICインキュベーションマネージャーの黒田さんから大熊町をご紹介いただき、その課題や可能性について伺ったことがきっかけです。

 OICは打ち合わせやリモートワークの場として活用しています。また、OICには多くの魅力的な方々がいらっしゃるので、その知見やネットワークを活かし、弊社の事業を地域の皆様に役立てていただければと考えています。

Q3. 今後チャレンジしたいことは?

 冷凍・冷蔵技術を研究開発し、大熊町の皆さんが常においしい食材を楽しめる環境づくりに挑戦していきたいです。

 急速冷凍にはさまざまな方法があり、リキッド系のアルコールを使用するものや冷風を当てるものなどがあります。冷蔵についても、氷点下でも食品を凍らせずに保存できる技術があります。食品中の水分は一度凍結すると凍結膨張により体積が約9〜10%増えて、細胞膜などの細胞組織が損傷するため、解凍時にドリップが出やすくなります。しかし、氷点下でも食品を凍らせずに保存できる技術を活用することで、発酵や腐敗を防ぎ、細胞組織を守りながら食材のおいしさを保つことが可能です。

 この技術を活用した設備を『葦駄天(IDATEN)おおくま店』の厨房に導入し、本来3~4日しか持たない食品を1週間程度フレッシュな状態で保存し、大熊町の皆さんにお届けしたいと考えています。

 さらに、食材ごとに最適な保存技術を確立し、「この食材にはこの保存方法が良い」といった情報を町内の飲食企業の皆さまと共有することで、街が持つ仕入れやフードロスの課題を解決することに挑戦したいです。

Q4. おすすめしたいコンテンツはありますか?

 3月11日に大野駅西商業施設でオープン予定の葦駄天(IDATEN)おおくま店です!!
約40席を備えた店舗で、居酒屋に分類されますが、雰囲気としては『和風ダイニング』がより近いイメージです。店長兼料理長を務めるのは、グアムで公邸料理人を務めた経験を持つ方です。
 私自身、辻学園調理・製菓専門学校で特別講師を務めている経験を活かし、しっかりとしたものをプロデュースして大熊町の皆さまにお届けしたいと考えています。
 なお、葦駄天(IDATEN)勝どき本店で特に人気だったのはミルフィーユ鍋や新鮮な刺身、鶏のから揚げです。おおくま店でもぜひお試しください!
画像は(葦駄天(IDATEN)勝どき本店)です。

Q5. あなたにとっての福島、大熊町

 全国各地を飛び回る生活が続く中でも、大熊町をより身近に感じ、盛り上げたいとの思いから住民票を大熊町に移しました。

 ゼロからの再出発を進める町で、弊社の活動が復興に携わる方々のお役に立てるよう努めたいと考えています。町民としても、これからの大熊町に大きな期待を寄せています。

Q6. さいごに一言

 弊社の事業を通じて大熊町はすごいねと言っていただけるようなことに挑戦していきたいです。

氷点下でも食品を凍らせない冷蔵技術 → 細胞組織を守り、おいしさを長持ちさせる!

急速冷凍技術 → 氷の結晶を小さくして鮮度を維持して、解凍後の品質を落とさない!

保存期間の大幅延長 → 食品ロスを減らし、計画的な食材管理が可能!

飲食店と連携し、地域全体の課題解決に貢献!

こうした技術により、「新鮮な食材をもっと長く・おいしく楽しめる世界」の実現をめざしています。その第一歩として、おいしいお酒とおいしい料理を用意している『葦駄天(IDATEN)おおくま店』をご体感ください!

 

◆編集担当より

『葦駄天(IDATEN)おおくま店』、楽しみですね!ぜひ足を運んでみてください!

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