入居企業インタビュー#44 READY SOCIAL株式会社 さん

READY SOCIAL株式会社
佐藤夏美さん
最近、OICの受付で新メンバーを見かけた方も多いのではないでしょうか。READY SOCIAL株式会社が運営する女子サッカーチーム「FUKUSHIMA WWW(フクシマウィーアー)」の選手の方々です。今回は代表取締役の佐藤夏美さんにお話をお伺いしました。
Q1. 主な事業内容を教えてください
READY SOCIAL株式会社は、「女子サッカー事業」「地域未来創造事業」「森林・環境事業」「スクール事業」「SIM販売事業」という5つの柱を軸に、幅広く事業を展開しています。目指しているのは、福島県浜通り地域を、チャレンジ精神にあふれ、多様な人々がワクワクしながら暮らせる場所にすることです。
なかでも力を入れているのが「女子サッカー事業」。現在は「FUKUSHIMA WWW(フクシマウィーアー)」というチームを立ち上げ、選手10名、スタッフを含めた総勢21名で活動しています。2024年4月からは、さらに仲間を増やすため、積極的に選手の募集を行う予定です。なかには、なでしこリーグで他チームのキャプテンを務めた経験を持つ選手も在籍しており、チーム全体でなでしこリーグ1部昇格を目指して日々挑戦を続けています。
こうした取り組みを進めるため、今は選手たちの移住も積極的に進めています。私自身も住まいを探していて、現在は家族と一緒にほぼ毎日仙台から大熊町や浜通りに通っています。
また、全国から未来の選手たちを集めるために、U-13からU-18までの年代別アカデミーチームの設立も計画中です。試合や大会の開催に取り組むとともに、選手たちが高校卒業資格を取得できる仕組みづくりにも力を入れています。サッカーを通じて、たくさんの夢が育つ場所にしていきたいと考えています。
Q2. 大熊町で事業を始めようと思ったきっかけや、OICの活用方法は?
大熊町でチャレンジを始めようと思ったのは、どんなに小さな挑戦でも地域全体で応援してくれる、そんな温かい雰囲気を感じたからです。また、「地域をもっと元気にしたい」という思いを持つ企業がたくさん集まっているので、ここなら新しいビジネスの形も生まれやすいんじゃないかと思いました。
OICでは、主にグラウンドを使わせてもらっています。休日はサッカーチームの練習場として活用していて、平日は私自身の仕事場として使ったり、チームメンバーが受付業務を担当したりしています。とてもありがたい環境で活動させてもらっています!
Q3. 今後チャレンジしたいことは?
これから挑戦していきたいのは、女子サッカーチームを、強さだけでなく、地域からも愛される「世界一のチーム」に育てていくことです。目標は、タイトル戦で優勝して、地域のみなさんと一緒に喜びを分かち合い、感動を広げること。
2013年、東日本大震災の後に楽天イーグルスが日本一になったとき、普段は野球をあまり見ない人たちまで大きな感動に包まれたことがとても印象に残っています。私たちも、あのときのように、地域全体を巻き込める存在になりたいと思っています。
具体的には、
・サッカーの試合を地域イベントと一体化して開催すること
・スポーツビジネスのあり方をもっと広げ、地域の人や地元企業と連携して、応援してくださる方を増やしていくこと
・全国から選手を集め、高校卒業資格も取得できるようなアカデミーを設立すること
などに取り組んでいきたいと考えています。
一歩ずつ、でも着実に、夢に向かって進んでいきます。
Q4. おすすめしたいコンテンツはありますか?
ディズニー映画『SING(シング)』です。
落ち込んだときや困難に立ち向かうときに観ると、前向きな気持ちになれます。特にコアラの主人公「バスター・ムーン」が見せる不屈の精神に強く惹かれます。
Q5. あなたにとっての福島、大熊町
福島県は私の出身地であり、東日本大震災後にはネガティブなイメージが先行しがちですが、実際には個性豊かで活気あふれる人々が集う魅力的な場所だと強く感じています。大熊町は、大小問わずチャレンジする人々を地域ぐるみで支援し、環境整備を進める姿勢に心を打たれる土地です。首都圏のビル群にはない力強いエネルギーを感じるこの地で、復興を着実に前進させ、人々が安心して幸せに暮らせる未来をともに創っていきたいと考えています。
Q6. 最後に一言
現在、FUKUSHIMA WWW(フクシマウィーアー)の選手には福島県出身者がいません。そのため、まずはチームメンバーに福島県や大熊町の魅力を知ってもらうべく、「東日本大震災・原子力災害伝承館」をはじめとする施設を巡っています。また、アウェイ戦の際には大熊町のPRブースを出店し、全国の方々に大熊町を知ってもらう機会をつくっていきます。
「単にサッカーの強さだけでなく、地域に愛され、地域を盛り上げる存在でありたい」──この思いを胸に、これからもチームづくりに取り組んでまいります。応援していただけると嬉しいです!
◆編集担当より
いかがでしたでしょうか。これから盛り上がっていくスポーツ事業!
週末のお出かけ先として、気軽に試合をのぞいてみるのもオススメです!