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入居企業インタビュー#66 株式会社東栄科学産業 さん

今回のインタビューは、分析機器や理化学機器の提案・保守などを手がける株式会社東栄科学産業。経営企画部 取締役次長の山城拓磨さん、宇都宮営業所 分析担当部長 郡山営業所 所長であり、OICを拠点の一つとして活動する橋本富美男さんにお話を伺いました。

Q1. 主な事業内容を教えてください

研究機関や大学、民間企業などに向けて、分析機器・計測機器・理化学機器の提案、販売、据付、保守を行っています。
言わば、研究開発やものづくりの現場を、根っこの部分から支える“裏方”の仕事です。
単に機械を販売するだけではなくて、「何に困っているのか」「どんな研究や開発をしたいのか」を伺いながら、利用者の皆さんとメーカーをつなぐことを大切にしています。

加えて、昨年のホールディングス化を機に、理化学分野だけに依存しない事業展開も進めております。社内ノウハウを活かしたサーバー構築やセキュリティ対策などのIT事業をはじめ、不動産など幅広い分野へのさらなる事業拡大を目指しています。

Q2. 大熊町で事業を始めたきっかけは?

浜通り地域で、研究開発や産業づくりに向けた動きが進んでいることを感じたことが大きな理由です。

大熊町でも研究施設の整備や、新たに進出する企業の動きが広がっており、「ここで新しい挑戦が始まっている」と感じました。
そうした現場では、分析機器や理化学機器の導入、保守、運用面での相談も必要になります。

実際に、弊社でも福島イノベーション・コースト構想に関連したご相談や案件が増えています。その中で、機器の提案や保守、研究環境づくりの面から、私たちが地域に貢献できる機会は多いと感じるようになりました。

メーカーという立場ではなく、研究現場に近い“技術支援”を行う存在として、研究者や企業と技術をつなぐ役割を担っていきたいと考えています。

Q3. OICに入居したきっかけや、どのように活用していますか?

浜通り地域における活動拠点として利用しています。

入居前から、OICには入居者同士の距離が近く、自然に交流が生まれている印象がありました。実際に入居してからも、打ち合わせや作業の場としてだけでなく、入居企業や行政の方々との情報交換の場としても大きな役割を果たしています。

OIC主催のイベントや交流会にも積極的に参加しており、異業種の方や若い世代の方と話す機会も増えました。自分たちだけでは得られなかった発想や、地域課題への気づきも多く、日々刺激を受けています。

また、浜通り地域で事業を進めていくうえでは、人材確保も大きなテーマです。地元出身の方に加わっていただけたら嬉しいですし、OICには若く魅力的な人材も集まっているため、OICでの交流を通じた出会いにも期待しています。

Q4. 今チャレンジしたいことはありますか?

チャレンジしたいことは、大きく分けて3つあります。

1つ目は、浜通り地域の技術ネットワークをより強くしていくことです。
研究者、企業、メーカー、地域の事業者をつなぐ技術ネットワークの中心的な役割を担いながら、「困った時にまず相談してもらえる存在」になりたいと考えています。

2つ目は、若い世代が浜通りで研究や技術に関わる仕事に興味を持てるような環境づくりにも関わっていきたいです。
地域でどのような研究や事業が動いているのかを知る機会が増えれば、将来の選択肢として浜通りを考える人も増えていくのではないかと思います。

3つ目に、会社として、IT分野など新しい事業にも挑戦しています。
理化学機器の商社という枠にとどまらず、将来的には複数の事業の柱を持つ会社にしていきたいと考えています。

Q5. 普段はどんな生活をしていますか?

橋本さん:
仕事では、研究機関やメーカーとの打ち合わせが多く、県内外を移動することが多いです。最近は特に浜通りへ来る機会が増えており、地域の変化を日々感じています。
プライベートでは釣りが好きで、海沿いに出かけて本格的な海釣りを楽しむこともあります。大きな魚が釣れると嬉しいです。

山城さん:
私は宮城県に住んでおり、子どもが5人、犬が2匹、猫が3匹いるにぎやかな家庭です。
休日は、猫が逃げないように柵を作るなど、DIYに取り組むことが多いですね。

Q6. おすすめしたいものはありますか?

”浜通り”そのものです。訪れるたびに新しい発見があり、地域の飲食店や地元の方との会話を通じて、その土地ならではの魅力を感じることが多くあります。

地域の中で、新しいことに挑戦している若い世代の方が多いことも印象的です。
実際に話をしていると、地域資源をどう活かすか、地域の課題にどう向き合うかを考えながら事業に取り組んでいる方も多く、こちらも刺激を受けます。

特に、Ichido株式会社の花酵母を使ったお酒や、会津発酵珈琲株式会社の発酵珈琲など、福島の発酵文化を活かした取り組みは面白いですね。
また、イベントが多い点も魅力です。新しい情報を得たり、人との出会いが生まれたりする機会が多く、参加するたびに視野が広がると感じています。

Q7. あなたにとって福島・大熊町とは?

“新しい挑戦が始まっている場所”ですね。

大熊町には、実際に来てみないと分からない前向きなエネルギーがあります。
新しい研究や産業、人材育成など、未来につながる動きがこの地域に集まってきていると感じています。
だからこそ、現地に足を運び、人と関わりながら仕事をすることに意味があると思っています。

私たちも、技術支援という“裏方”の立場から、浜通り地域の新しい産業や研究環境づくりに貢献していきたいです。

〜編集後記〜
「裏方」と表現されていた東栄科学産業の皆さんですが、お話を伺う中で感じたのは、“人と人をつなぐ存在”として地域に深く関わっていることでした。
研究や技術の現場を支えながら、新しい挑戦が生まれる地域の空気を楽しんでいる姿も印象的でした。

OICでの出会いや交流から、これからどんな新しいつながりが生まれていくのか、今後も楽しみです。

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