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入居企業インタビュー#13 株式会社Oriai 山口 真緒さん

株式会社Oriai
山口 真緒

千葉県出身。東京農業大学卒業後にOriaiに入社し、2023年4月に大熊町に移住。

Q1. 主な事業内容について教えてください。

株式会社Oriaiは一言でいうと「『地域とワカモノを繋ぐ』をテーマに色々やっているなんでも屋さん」です。

全国各地で農業インターンシップやアイディアソンプロジェクトなどを運営し、全国首都圏内の学生と地方・地元企業様との交流を活発にしている企業になります。

大熊町では様々な事業に関わらせていただいています。
例えば、ネクサスファームおおくまさんでの「農業インターンシップ」、全国の学生による企画立案プロジェクトである「おおくまハチドリプロジェクト」、大熊町の国登録有形文化財を町の皆さんにも見て触れていただきながら活用し、歴史や文化を次世代に継承する「文化財再生活用事業」などを運営しています。

最近では、大熊町に来た方にお土産を提供したいと思い「カプセルトイ事業」も始めました。また、私を含め、大熊町に移住をしたOriaiの数名はここ大熊インキュベーションセンターのスタッフも担っています。

これらの事業の中でも農業インターンシップは弊社が大熊町に関わるきっかけとなった事業であり、今年度で3年目を迎えました。首都圏をはじめとする全国から学生を募り、午前中は最先端技術を用いた農業を体験し、午後は大熊町の「まちづくり」について考えるというプログラムを実施しています。

後者の「まちづくり」について考えるプログラムは、一例ではありますが、大熊町の主要なお祭りに出店するための企画を立案し実行するなど、まちのにぎわい創出のための仕掛けづくりを考えて実際に実行するというプログラムであり、この農業インターンシップ事業の大きな特徴となっています。

ちなみに私が主に担当しているのはカプセルトイ事業です。

一からプロジェクトを立ち上げたのですが、ただカプセルトイを設置するのではなく、そもそも購入する人はどんなものがほしいのか、どのように実施すれば大熊町を盛り上げていけるのかを町民や大熊町関係者の方々と一緒に考えるワークショップから行いました。

また完成後は大熊町民の皆様の前でお披露目会を開催させて頂きました。今では大熊町の数か所と、JR東日本とコラボし、いわき駅、大野駅には限定柄のカプセルトイがあります。ぜひカプセルトイを楽しみながら大熊町を巡って頂けたら嬉しいです。

他にも文化財住宅でのイベントや、OIC駐車場でのキッチンカー出店など、随時様々な年齢の方を対象としたプロジェクトやイベントを開催しております!
是非弊社のインスタグラムをフォロー頂けますと嬉しいです。

Q2. OICをどのように活用していますか?

Oriaiの社員がOICのコミュニティマネージャー業務を請け負っております。

私も夏に週2~3日、スタッフとして出勤していましたが、町内外から多くの方が来訪するセンターなので、たくさんの人と関われるのは魅力的ですし嬉しいポイントでした。

また入居企業としては、弊社はインターンシップを初めとした大学生を地域へ受け入れる事業を行っているため、ワークショップの会場や、インターンシップを通して考えたプロジェクトの最終発表の場として普段から使わせていただいております。

そしてOICには様々な企業さんが入居しており、弊社が運営する起業体験プログラム事業は入居企業のご協力を受けながら実施しました。

おそらく、私自身は年に100日以上は、OICにいるのではないでしょうか。(笑)

現在は事業実証のための補助金を取得し、OICの駐車場にてキッチンカー「すぱいす籠(かご)」を営んでおります。こちらもスタッフとして入っておりますので是非お越しください!

Q3. 普段はどのような生活をしていますか?

私は大熊町の事業担当なので、基本いつも大熊町にいて、カプセルトイ関係の業務や、毎週末に行われるイベントの準備や実行を行っています。

いつもはOriaiのメンバーとシェアハウスで生活しています。

美味しいものをつくってみんなで食べる日々ですが、最近は朝ごはんづくりにハマっていて、ちょっといい朝ごはんを作ってみんなで食べたりしています。

Q4. おすすめしたい〇〇を教えてください。

お店だったら、富岡町にある「サラータイ」が好きです。
私自身タイ料理が好きなので!

本だったら「舞子さんちのまかないさん」です。
料理が趣味なので、ご飯が美味しそうな本ばかり読んでます。

映画だったら「リトルフォレスト」です。橋本愛さんが演じる女性がひたすら田舎でたんたんと暮らしていく映画なのですが、とても素敵で高校生のときから見ています。

千葉県出身の私ですが、前々からちょっと不便な田舎の暮らしが素敵だなと思っていて、そこと同じような環境に今住んでいるのが、面白いなと思います。

Q5. 今チャレンジしたいことを教えてください。

いつかは児童支援の仕事に就いてみたいです。

大学生の頃から学童のバイトをずっとやっていて、いつか学童の先生になりたいと本気で思っていました。

小中学生の環境や、親など他の人々とどう関わるかが、大人になってからの人格形成に深く関わってくると感じていて、「そのとき、その年代」の児童の居場所を作れたらいいなと思っています。

また、実は児童に限らず誰かのためのサードプレイスを作りたいという気持ちは前から持っていました。

大熊町が特殊な環境だと思うのは、「サードプレイス」を作る前の「ファーストプレイス」、「セカンドプレイス」の定義が曖昧なところです。

現に今、私も社員と一緒に住んでいて、ある意味いつもの友達が仕事相手と言えますが、大熊町は全体的に人数が少ないからこそ、学校・会社・家族といった定義が分断されておらず、同じ人と様々な関わりがあるところが面白いなと感じます。

また、Oriaiとしては渡邉家住宅などの古民家の利活用をより進めていきたいと思っています。

Q6. 関心のあること、分野はなんですか?

東京農業大学出身なので農業に強く関心があります。

農業は農業דα”で無限の可能性を持っているところが好きです。例えば、農業×教育、農業×ITなどが挙げられます。

Q7. あなたにとっての福島県、大熊町とは?

「新たなチャレンジがしやすい場所」。

私にとっての“居場所”です。

◆編集担当より

いかがでしたか。

今回は、大熊町に住みながら様々なイベント・事業を展開するOriai株式会社のインタビューでした。

インタビューさせていただいた山口さんはまさに現在、大熊インキュベーションセンターの駐車場でキッチンカー「すぱいす籠」を運営しています。

さくらんぼ鶏のコンフィやガパオライス、ルーロー飯、麻婆豆腐など美味しいメニューが週替わりで提供されます。テイクアウトはもちろん、OIC内で食べることもできるのでぜひお越しください!

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