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入居企業インタビュー#25 株式会社LIFE AI 川端 瞭英さん

株式会社LIFE AI
川端 瞭英さん

東京都板橋区出身。私立開成高等学校を経て琉球大学へ進学。西表島での研究生活を経た後、コンサルティング会社・ベンチャー企業等でのビジネス経験を経て2024年に株式会社LIFE AIを設立。

Q1. 主な事業内容について教えてください。

食事管理をサポートするAIアプリ「食トレ AI」と、スマート自販機を活用した食事提供サービスを開発しています。

本サービスは、栄養管理士やトレーナーが利用者の食生活改善を支援する際に、対象者の各種バイオデータをAIが解析・サポートする仕組みです。これにより、専門家の知見とAIのデータ解析を組み合わせた、より精度の高い個別最適化支援を実現します。
将来的には、個人に最適化されたメニューの自動設計から、実際の食品配送までを一貫して行うことで、「自分に合った食事が自宅に届く」手軽な食事改善サービスの構築を目指しています。

食品部分については、ビジョンに共感いただいている地域の食品事業者様と連携しながら、地域食品の域内流通を促進するモデルを模索しています。

現在、大熊町は人口が少ない地域です。ここでの実証を通して、将来的には全国にある人口減少が進む地域での食課題の解決を目指しており、無人販売機などの効率化の方法も取り入れつつ、地域で成立する新しい形の食・健康の流通モデルを作ることを意識しています。

大熊町のホテルタイズヴェルデホテル」にもご協力いただき、無人食事提供のサービス実証機を設置しておりますので、ぜひ見にきてください!

Q2. 事業を始めたきっかけを教えてください。

私は元々微生物の遺伝子情報の研究をしており、目に見えない情報が大きな意味を持つことに面白さを感じ、バイオデータがもっと社会で活用されたら面白いのになと思っておりました。

そのような中でたまたまご縁があり、研究者の起業を支援するプロジェクトである『OICクリーンテックチャレンジ(以下、OICCC)』に参加して事業計画を練り、それをきっかけに『Fukushima Tech Create』に挑戦して採択されたことで、徐々に福島での活動が増え、起業に至りました。

食を選択した理由としては、私自身が過去の辺境キャンパスでの生活や、大熊町でも痛感している課題であり、食の課題を手軽に解決できるサービスが欲しいと思ったからです。

食事ケアはただ情報を提供すれば良いというわけではなく、その人のライフスタイルに合った食生活を一緒に見つけていくという寄り添い型のプロセスが重要です。これら全てを人間が行うと業務負荷が高くなってしまい難しかったのですが、AIを含む様々な技術の登場により、一人一人の文脈に寄り添った食事ケアが可能になりつつあります。
また、ヒアリングを進める中で、特定のセグメントの方は食事自体にアクセスすることが難しく、食事ケアだけでは完結しないということもわかってきました。

また、ヒアリングを進める中で、特定のセグメントの方は食事自体にアクセスすることが難しく、食事指導だけでは完結しないということもわかってきました。

そこで、食事ケアだけでなく、実際の食提供まで含めてサポートできる一貫したサービスを作りたいと考えています。

Q3. OICに入居したきっかけについて教えてください。

OICの起業支援プログラム『OICCC』に参加させていただいたことをきっかけに、大熊町で起業するための拠点としてOICに入居しました。

また、もともと自然が好きなので、町の自然が豊かなところも気に入っています。私は子育てはまだですが、教育環境も整っているので移住しやすい環境が整っていると思います。

Q4. 普段の生活について教えてください。

起業してからは仕事が趣味になっていますが、年に数回釣りなどを楽しんでいます。

仕事仲間や友人を誘って船釣りに行ったときはヒラメがたくさん釣れて最高でした!

Q5. おすすめしたい○○を教えてください。

坂下ダムと木戸ダムです。春は桜、秋は紅葉がとても綺麗でした。

移住当時大熊町民向けのレンタル電気自動車(通称:まあちゃんカー)を使用して行ってみたのですが、色々な人に声をかけられ地域の暖かさを感じました。

Q6. 今チャレンジしたいことはありますか?

これはまだ企画レベルですが、自動調理器&無人自販機を組み合わせた超省力飲食店舗を作って、人口の少ない地域で無理ない経営ができる飲食店を作ってみたいという気持ちがあります。

もう一つは、大熊で面白い会社を起こして、地方に移住して自然に囲まれ楽しく暮らしつつ、バリバリ働くようなカルチャーを作りたいと思っています。

そんな仲間を集めたいと思っており、移住サポーターも頑張っています。

Q7. あなたにとっての福島、大熊町とは?

私にとって大熊は「きっかけ」の場所です。

元々、遺伝子の研究を始めたきっかけは、震災による差別の話を聞いたことでした。しばらくはそのことについて忘れていましたがOICCCをきっかけにそれを思い出しました。

震災で一度は「人」や「産業」がなくなったこの町を、私たちは捨て去るのではなく、あえてこの地で生きることを選択しました。この地から全国さらには世界に誇れる『大熊モデル』を生み出し、人に寄り添う未来の社会を作っていきます。

◆編集担当より

いかがでしたか。

今回は川端さんの起業背景や大熊町への思いについて、詳細にお話いただきました。ホテルでの実証実験など、具体的な事業が行われ始めています。今後これらの事業がどのように展開されているのか、非常に楽しみです!

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