入居企業インタビュー#04 NPO法人コースター 坂上英和さん

NPO法人コースター
代表 坂上 英和
福島県富岡町出身。現在は福島県郡山市、大熊町、富岡町を拠点に活動。
Q1. 事業内容や活動内容について教えてください。
3つの軸があって、一つ目に、「福島コトひらく」というOICのようなコミュニティスペースを運営しています。二つ目に、まちづくり支援の事業をしています。三つ目に、人材育成に関する事業をしています。
理念は、福島で動く人を増やしたい、特に若者で動く人を増やしたいというところにあります。この理念をもとに、3つの軸の事業をぐるぐる回しています。
具体的には、まず、まちづくり支援としてインターンシップやボランティアの受け入れ先となる地域や企業に対して、事業づくりや計画づくりなどの支援をおこないます。そして、受け入れ準備が整った現場に若者を送り込み、一緒に現場で活動することで若者を育成します。
例えば、郡山市内の高校で、アクションプランを一緒に考えて、実際に実行するための支援をしていくという授業を行っています。その授業を通して町に関わりたいという若者が居たら、まちづくり支援で関わっている現場で一緒に活動しています。
このように、若者が出会って、現場に入って、育っていって、その循環ができるような仕組みを作ることが我々の事業です。

まちづくり支援事業の1つ。富岡まちなかマーケット
Q2. OICに入居した理由を教えてください。
OICは設備が整っているだけではなく、入居企業や役場職員とのコミュニケーション(情報交換)ができる。要するに、コミュニティ環境が充実しているという強みがあるからです。
また、私は少し雑音がある方が仕事に集中できるので、多くの人が訪れるOICの交流スペースでは仕事がしやすいという理由もあります。
さらに、月額3,000円で24時間365日利用できるのも魅力的でした。
Q3. 普段はどのような生活をしていますか?
家の外では常にオンモードなので、家の中ではオフの時間を過ごしています。主には、シーシャを作って、吸ってゆったりしています。
シーシャは料理と同じように熱の通し具合や蒸らし時間で味や煙の質が変わってくるんです。
同じフレーバーでも味が微妙に違うので、そこが面白いです。
Q4. おすすめしたい○○を教えてください。
東北の道の駅を中心に各地のソフトクリームを食べて回っていますが、浜通りだと道の駅なみえのしらすソフトがとても美味しいです。
クリームパスタやクラムチャウダーを想像してもらえれば分かると思うのですが、基本的に海産物とクリームは合うんですよ。
と言いつつ実は、使っているバニラがすごく美味しい。(笑)
Q5. 関心のあることや分野はなんですか?
関心のあることは福島に関することについてです。また、周りの方々にも同様に関心を持ってもらいたいとも思っています。
最近、毎月最終週の金曜日に、「福島の課題を整理する勉強会」という活動を始めました。
福島の課題や現状は明示されておらず、言語化されていないものもありますので、私たちは整理を進めながら情報を発信していく必要があると考えています。
この勉強会を通じて補助金申請などにも役立つ情報を提供し、皆さんにも活用していただきたいと思っています。
Q6. 坂上さんにとっての福島、大熊町とは?
福島は出身地であり、ルーツです。おおくままちづくり公社が発行している冊子『おおくまの宝』には、私のおばあちゃんがインタビューに写っています。(笑)
自分は2013年から東北大生に福島をアテンドするスタディツアーを始めて、震災後もかなり早い段階から地域での活動をしていました。
◆編集担当より
いかがでしたか。
坂上さんは早い段階から、福島の復興・まちづくりに注力してきた1人です。
入居者インタビュー #03で紹介したおおくまWalkersの吉田さんは、実は高校生の時に坂上さんの授業を受けており、当時は自身の活動をサポートしてもらったり、事業を行う上で大切なことを学んだりしたそうです。
また、OICでは、毎月「ボードゲーム会」を開催されていて、入居者同士が気軽に交流できる場を作ってくださっています。
坂上さんは、スタッフのこともよく気にかけてくださる、とても優しい方です。これからもよろしくお願いします!
▲ボードゲーム会の様子